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その他

1高りん脱酸銅の銅管コイルに蒸気又は、熱湯を通し、それを飲んだ場合、残留りんによる人体への影響はあるのでしょうか。
高りん脱酸銅という名称でりんをかなり含んでいるような印象をあたえますが、実際には銅99.9%以上でりんは0.015~0.040%です。この組成の銅パイプを給水・給湯に使っていますが、浸出試験でもりんの検出は測定限界以下で、ほとんどないと考えてよいと思います。欧米では、8割近く銅管が給水管に使われていますが、りんによる健康に関する障害等の事例は聞いたことがありません。
2「あおのり」の葉緑素の色素固定に銅釜を利用する方法があります。葉緑素(クロロフィル)は不安定な物質であるため、銅イオンとクロロフィルを結合させ銅クロロフィルにすると安定することはわかっていますが、銅イオンを発生させるため、銅釜に水と少量の食塩と重曹を入れアルカリ性(pH8.5位)にして加熱(90℃)し一晩放置した液に「あおのり」を入れ2時間程度放置すると、「あおのり」は鮮やかなグリーンになり、色あせません。実は、銅釜に食塩と重曹を入れる意味を教えてください。単に水を入れるより、銅イオンの発生が良くなることは間違いないと思いますが、酸性よりアルカリ性の方が発生しやすいのでしょうか。
銅鍋で茹でると色鮮やかになることは、枝豆やそら豆、葉物類で知られておりプロの調理人が銅鍋を愛用する一つの理由になっています。その他伝熱性に優れ均一に熱が伝わるため、餡、ジャムなどに欠かせないことや焼きものにも適します。また銅イオンによる微量金属作用で殺菌効果もあります。銅イオンの溶出については、pHが低いほど溶出しやすく、pHが8~9で最も溶出が少なく、さらにpHが高くなるほど溶出が増します。
3築7年の住宅で、給水給湯を銅管で配管してありますが、洗面化粧台の蛇口からだけ、黒い粉状の物が出て来るようになりました。外は塩ビ管ですので、銅管に関係があるのでしょうか。また、これは何でしょうか。
  1. 銅配管から黒い物質が出るケースは稀で、過去の事例では2つ知っております。該当するかどうかわかりませんがご参考に願います。
     a.給湯器と銅管とのつなぎ等にゴムフレキを用いていて、これが経年変化でぽろぽろ剥がれてきたケース。
     b.配管途中にカビが生じ、黒い水が出てきたケース。(循環給湯の古いホテルの客室で生じた事例)
  2. 銅または銅イオンが原因の場合、緑青色に近い色を呈します。従って、今回は銅が原因とは考えにくいと思われます。
  3. 1.のa. が可能性としては高いので、給湯配管系統にゴムフレキがないか調べることをお薦めします。
4銅のやかんが気に入って使っていたのですが、うっかり空焚きをしてしまい、真っ黒にしてしまいました。元のように綺麗にするには、どのようにしたら良いか教えてください。
  1. 酸で洗えば元の輝きを取り戻すと考えます。
  2. 家庭にあるものを利用するのがよいので、お酢とかレモンなどがよいと考えます。
5現在、住宅の配管のLCCO2原単位(CO2/kgまたはCO2/m)について調査しております。住宅で使用される銅管の製造過程の原単位、廃棄時の原単位についての資料はありますか。また、貴ウェブサイトに記載されているCO2原単位は最新の原単位であるか、貴ウェブサイト以外の原単位をご存じであれば教えてください。
下記文献を参照願います。
 空気調和・衛生工学第72巻第1号P19-24「地球環境時代に向けての給排水衛生システム」小川正晃著 (1.98MB)
また、日本冷凍空調工業会の出している銅管の製造過程の原単位のLCCO2数値として0.479(CO2/Kg)があります。
6農業資材関係の新商品の実用新案を取得しました。そこで、あるお客様から商品に付加価値を付ける為に付属部品として銅部品を取り付け地中に埋めたら、虫、獣等を寄せ付けないとの話を聞きました。この話の裏付けになるような資料はあるものですか。
  1. 当方が調べて銅に忌避効果があると認識しているのは、ナメクジとカタツムリです。
  2. ダニ、ゴキブリ、シロアリについては残念ながら忌避効果が認められませんでした。
7給湯に銅管、青銅継手を使用しています。貯湯槽の検査のため水抜きを実施した際、エア噛み、赤水が発生しました。赤水の原因について、青銅継手を使用していることによりますか。(SUS製継手に更新すればこの問題は解消しますか。)
  1. 赤水は、鋼管からのもので塩ビライニング鋼管の被覆剥がれ部やねじ切り部等が考えられます。
  2. 今回、貯湯槽の検査がトリガーになっていますので、貯湯槽フェライト系ステンレスに生じた錆、または上流から運ばれ堆積した赤錆を浮遊させた可能性が高いと考えます。
  3. 何れにしても銅管+青銅継手で赤水を生じることはありません。