夏になると悩まされる蚊。刺されるとかゆいだけでく、最近では蚊が運ぶ感染症が恐れられています。実験結果から、蚊の発生を抑えるために銅が効果を発揮することがわかりました。
まず一般的な蚊であるヒトスジシマカ(ヤブ蚊)の幼虫(ボウフラ)を銅製の容器とガラス製の容器で飼って比較したところ、銅製の容器のボウフラはすべて羽化せずに死亡。しかし、ガラス製の容器では9割が羽化して蚊になりました。
次に発生抑制に銅が役立つかについて野外試験を実施しました。銅板を入れた試験区にはヒトスジシマカ幼虫がまったく発生していないのに対し、入れていない対照区には多くの幼虫が生じました。
これにより銅にはデング熱、ジカ熱を媒介するヒトスジシマカの発生を抑える効力があることが実証されました。